ずつとづつの違いと正しい使い分けは?

手紙を書いたり社内文書、ビジネスレターと、文章に触れる機会は頻繁にありますね。例えばパソコンで文章を書くとき、

「少しずつ」と書くときに、「少しづづ」と書いてしまったり、変換した時に少しづつなら「すこし筒」という漢字が出たりして、

間違っていることに気付くことがありますね。

日本語は音声で耳から聞く言葉と、書き言葉では注意しなければいけない決まりがあるのです。「ずつ」と「づつ」や、「へ」と「え」、「足」と「脚」の使い方を調べてみましょう。

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「ずつ」と「づつ」。広辞苑で調べました!

 

「ずつ」【宛】〘助詞〙
①分量を表す語について一定量の事物を割り当てる意を表す。あて。「二人に一枚ずつ渡す」
②一定量の事物についてそれだけを繰り返し行う意を表す。「少しずつ読む」

「づつ」・・・辞書にはない言葉。

しかし「づつ」を使う人があるためもっと突っ込んで調べてみました。すると「歴史的仮名遣いでは「づつ」を使っています。

しかし現代仮名遣いでは「ずつ」なのです。

1946年(昭和21年)内閣告示第33号「現代仮名づかい」によって、「づ」は「ず」と書くように改められたのです。

1986年(昭和61年)内閣告示第1号の「現代仮名づかい」では、尚書が追加され、「ず」を本則とし「づ」も許容する例として、「ひとりづづ」があげられています。

広辞苑には載っていないことでしたが、「づつ」はほんの一部ですが使えることが分かりました。なんだかほっとしたような気分です。

しかしどちらの言葉を使うのか、使い分けるのかという疑問には、「ずつ」しかないと言い切るべきではないでしょうか。

「ひとりづつ」はあくまでも尚書なのです。皆さんは迷うことなく「ずつ」を使えばなんら問題がないということになるのです。

 

パソコンで「ひとりづつ」と書いて変換すると「づつ」はひらかなのまま残るか、づつを変換すると「筒」「ヅツ」となってしまいます。

もしかすると多くの人はそんなことは分かりきったことではないかと仰る方もあったのではないでしょうか。

しかしこの後に登場する言葉はどうでしょう。どちらを使うかわかりますか?意味はご存じでしょうが、使い分けで迷うこともあるのではないでしょうか。
そんな言葉が日本語にはたくさんあります。

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「へ」と「え」はどうなの?

 

「へ」⦅格助詞⦆・・読みは「え」
① 動作の向けられる方向を示す。「東へ十歩、北へ五歩」など。
② 移動的な意味の動詞とともに使って、動作が帰着する位置や、動作の相手を示す。「対岸へたどりつく」「これを君へ頼もう」など。

「え」⦅助詞⦆・・読みは「え」
感動の意を表す語。「えのことよ」の意。

「へ」とおなじ用法はない。「東え十歩、北え五歩」「対岸えたどりつく」の「え」は間違いです。

このような使い方は日本語にはありません。もちろん辞書にもありません。

格助詞・・・助詞の分類の一つ。主として体言につき、その体言と他の語との格関係を示す助詞。

「花が咲く」「枝を折る」の「が」「を」の類。文語では「が」「の」「を」「に」「と」「へ」「より」「から」「にて」、口語にはこのほかに「で」があります。

手紙を書くときなど、手書きの時に使い方を間違う人がままあるようですが、全くの間違いです。パソコンなどの場合、

「彼え渡す」「山江行く」などのように、変換した時「え」のまま進むときや、前後の語と合わせて違った文字に変換されることがあります。

 

「足」と「脚」は?

「足」
音読み:ソク・ショク・シュ・スウ
訓読み:あし・たりる・たる・たす・あ

「脚」
音読み:キャク・キャ
訓読み:あし

足と脚の使い分けはどうすればいいのでしょう。

どちらも「あし」という意味ですが、
「足」
① 人や動物のあし。ももから足先までの総称。また、くるぶしから下の部分。『足跡』
『足元』『足蹴』『足袋』『足紋』『足痛』

② 物・物事の下部、足に当たる部分。『鼎足』『襟足』『毛足』

③ もと。根本。ふもと。

④ ぜに。金銭。おあし。

「脚」
① あし。下肢の膝から下の部分。また、下肢全体。『脚線』『脚力』『脚気』『脚光』

② 足のような部分。足のように下部にある部分。『脚韻』『脚注』『脚立』

③ 足のついている道具を数える語。『椅子三脚』『机一脚』

④ 足で歩くように動くもの。『雨脚』『雲脚』『船脚』

⑤ しば。立場。身分。『脚色』『立脚』『失脚』

もう一度分かりやすく特徴を確認しましょう。

「足」あしは、とくにくるぶしから先の部分を指すことが多い。
『両足』『足跡』『足下』『足疾』『纏足』『義足』『驥足』

「脚」あしは、下肢全体を指すことが多い。
『両脚』『脚線』『脚下』『脚疾』『馬脚』『橋脚』『健脚』

この場合は音と訓で読みが違うので漢字としては理解しやすいですが、使い方の特徴さえ理解できればどちらを使えばいいかわかりやすいと思います。




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